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【トレカショップ】POSでオリパ販売を簡単に行う方法

MOOV POSのオリパ作成機能を紹介するイメージ画像

トレーディングカードショップでは、オリパ販売に興味があっても、封入作業の負担や景品表示法などの法的リスクが不安から導入に踏み切れないケースがあります。


本記事では、POSシステムを活用して“効率的かつ適法にオリパを作成・販売する方法” を解説します。
手作業との違いや導入メリット、実際の運用フローまで、画像とあわせてわかりやすくまとめています。

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オリパ作成の現場課題とは


手作業でオリパ封入作業をするスタッフのイメージ

オリパは集客につながる販売手法ですが、実際の店舗運営ではいくつかの壁があります。
ここでは、現場で特に負担になりやすいポイントを整理します。

【オリパとは?】


オリパとは、トレーディングカードをランダムに封入し、1パック単位で販売する形式のことです。「オリジナルパック」を略した呼び名で、当たりカードが入っている可能性を楽しめるのが特徴です。販売側にとっては在庫の動きを良くし、購入者にとっては“くじ引きのような体験”が得られるため、多くの店舗で販売企画として利用されています。

手作業による封入は時間も誤差も多い


オリパの封入作業は、カードを一枚ずつ確認しながら仕分けていくため、想像以上に時間がかかります。
当たり枠と通常枠を分け、内容が偏らないように調整しながら封入する作業は、慣れていても作業量が多くなりがちです。特に問題になりやすいのは、封入後に内容を記録として残せない点です。

どのカードをどのパックに入れたのかを手作業で追うのは難しく、イベント前の大量作成や、複数スタッフで作業を行う場合には、履歴の抜けや在庫のズレにつながりやすくなります。
販売準備に時間を取られ、本来集中したい接客や売場づくりに手が回らなくなることも多く、店舗運営の負担が大きくなる部分です。

原価率・当たり確率の管理が属人化している


オリパ作成では、仕入価格をもとに原価率を計算し、当たり枠と通常枠のバランスを調整する必要があります。
本来は数字に基づいて設定するべき部分ですが、実際の現場では担当者の感覚に頼ってしまうケースが多くあります。
複数の封入パターンを作る場合や、イベント用に大量作成するときは特に管理が難しく

  • • 原価率が合わなくなる
  • • 当たりが偏ってしまう
  • • 最終的な収支が読みづらい


といった課題が起きやすくなります。
また、作成時の計算過程を記録に残していないと、「どの組み合わせで原価率を設定したか」「当たり確率をどう調整したか」が後から確認できません。
時間が経つほど振り返りが難しくなり、結果として改善点が見えづらい運用になりやすい点も問題です。

景品表示法・古物営業法への対応があいまい


併せて注意が必要なのが景品表示法と古物営業法です。
まず景品表示法では、販売時に表示した内容に対して「合理的な根拠を示せること」が求められます。

オリパの場合は当たりの確率や封入の根拠がこれに該当しますが、手作業で作成すると証跡が残らず、後から説明できないケースが生まれやすくなります。
また、中古カードを含むオリパの場合は古物営業法の対象となり、

  • • 中古・新品の区別
  • • 販売記録や台帳との整合
  • • ネット販売時のURL届出

など、決められた手順で運用する必要があります。

作成過程を記録していないと、台帳との突合ができなかったり、販売後に「このカードはどこから入ったのか?」といった確認が難しくなることもあります。
法律への対応が曖昧なまま販売を続けると、トラブル時に必要な情報が残っていないことがあり、店舗側のリスクになります。

顧客クレームや不正混入リスクも


封入内容や当たり確率が不明確なまま販売すると、購入者との認識違いが起きやすく、クレームにつながることがあります。
特に、

  • 「当たりが本当に入っていたのか分からない」
  • 「表示されている内容と実際の封入が違うのではないか」

といった不安は、販売側が想像する以上に大きな影響を与えます。
また、作業が属人的で記録が残っていないと、意図せず内容が偏ってしまったり、封入ミスが発生することもあります。

POSで実現する“オリパ自動作成”の仕組み


POSシステムでオリパ作成を管理するイメージ図
※画面イメージです。実際のUIとは異なります。

オリパ作成を手作業で管理していると、封入・在庫・原価計算など、複数の工程を行き来する必要があります。
MOOV POSでは、これらの作業をひとつの画面にまとめ、作成から販売までを一連の流れで管理できます。

あたり・ハズレ枠を登録するだけで封入リストを自動生成


MOOV POSでオリパ作成の条件指定を行っている画面UI

封入に使うカードを選ぶと、商品マスタのデータをもとに、自動で封入候補が一覧化されます。
当たり枠と通常枠を設定するだけで、必要分の封入リストが作られるため、手作業で枚数を数えたり、Excelで組み合わせを考える必要がありません。
作業の途中で「どのカードを何枚使う予定なのか」がすぐ確認でき、封入ミスも防ぎやすくなります。

商品原価率・当たり確率をリアルタイムで算出


封入内容が決まると、商品マスタに登録された仕入れ価格をもとに、原価率と当たり確率が自動で計算されます。
店舗ごとに異なる計算方法を使ったり、担当者ごとに判断が変わることもありません。

  • ・当たり枠の価値
  • ・通常枠の総額
  • ・全体の原価率
  • ・当たりカードの出現率

といった重要な数値がリアルタイムで確認できるため、納得感のあるオリパ設計ができます。

在庫と連動した引当・残数管理


MOOV POSのオリパ機能のトレカ在庫振替操作UI画像

オリパ作成で使用するカードは、POS上で在庫と常に連動しています。封入した瞬間に在庫が引き当てられ、販売後は自動で差し引かれます。
これにより、

  • • 「在庫が残っていると思ったら実は使い切っていた」
  • • 「複数店舗間で同じ在庫を消費してしまった」

こうしたトラブルを防ぐことができます。
在庫との整合を取るためだけに別シートを管理する必要もなく、作業がシンプルになります。

封入履歴・確率ログを自動保存


オリパ販売では、封入内容や確率設定の記録が特に重要です。
MOOV POSでは、作成時の設定や封入リスト、確率計算の結果などが自動でログとして保存されます。

販売後に確認したい場合や、景品表示法の観点で根拠を求められた場合にも、POS内のデータをそのまま証跡として利用できます。

MOOVのオリパ作成機能の特徴


MOOV POSでは、オリパ作成の一連の流れをひとつの動線で完結できるよう設計しています。
下記のフローは、実際に店舗で作成するときの基本手順を図にしたものです。

封入テンプレートから確率算出・在庫引当までを示したMOOV POSのオリパ作成フロー図

フロー自体はシンプルですが、
封入内容の作成 → 数値計算 → 在庫反映 → 設定保存といった複数工程をまとめて処理できる点が大きな特徴です。

MOOVのオリパ作成機能では、「当たり枠」「通常枠」を登録するだけで封入リストが自動生成され、原価率・当たり確率もその場で計算されます。
景品表示法上の“合理的根拠”として使えるデータが、自動で整う仕組みです。

景品表示法・古物営業法にも対応した安心設計


景品表示法や古物営業法への対応をイメージした法令関連の画像

オリパ販売は楽しい企画ですが、くじ引きに近い仕組みである以上、法令との向き合い方が欠かせません。
とくに 「表示内容の根拠をどう残すか」 と 「中古カードの管理をどう行うか」 は、現場で迷いやすいポイントです。
MOOV POSでは、こうした懸念に対応するための仕組みを標準機能として備えています。

景品表示法の「表示の合理的根拠」にどう対応しているか


景品表示法には「確率を表示しなければならない」という義務はありません。
しかし、確率や当たり内容などを自主的に表示する場合、その表示内容に合理的な根拠が必要になります。
誇張した確率表記や、実際の封入内容と異なる説明を行った場合は、「優良誤認」「有利誤認」に該当する可能性があります。

MOOV POSでは、オリパ作成時に設定した内容が自動的に記録として残るため、自主的に確率や封入内容を表示する場合でも、“販売時点でどのような設定だったか” を客観的に示すことができます。

参考:景品表示法ガイドライン(消費者庁)

古物営業法上の「URL届出」や「販売管理」への適合


中古カードを含むオリパを販売する場合は、古物営業法に基づく管理も重要です。
オンライン販売を行う場合は、店舗所在地と併せてURLの届出が必要になるほか、販売した中古品の管理台帳との突合も求められます。

MOOV POSは、商品マスタの「新品/中古区分」や封入データ・販売履歴が自動で紐づくため、台帳管理の補助ツールとして活用できます。

参考:古物商許可手続(警視庁公式サイト)

確率・封入履歴をPOSが自動ログ化する仕組み


MOOV POSでは、オリパ作成時に設定したすべての項目が自動で保存されます。
記録される項目の例としては、

  • ・作成日時
  • ・封入したカードの一覧
  • ・当たり枠・通常枠の比率
  • ・原価率
  • ・設定した当たり確率
  • ・販売後の在庫反映の履歴

などがあります。
これらは後から閲覧や出力ができるため、社内確認やトラブル対応の際にも役立ちます。
販売時点でどのような設定だったかを客観的なデータで示せるため、店舗としての説明責任を果たしやすくなります。

実際のオリパ作成フローを見てみよう


MOOV POSでは、オリパ作成から販売開始までの流れを、ひとつの画面操作で進められるようにしています。
ここでは、実際の作業手順に沿って、基本的な流れをまとめます。

POSでオリパ作成する作業のイメージイラスト

Step1:商品を登録し、封入候補を選択


封入に使用するカードは、POSの「商品マスタ」から選びます。
あらかじめ仕入れ情報や状態、価格が登録されているため、封入候補が一覧で確認できます。

  • • 必要なカードを選択
  • • 枚数を入力
  • • 当たり枠・通常枠に振り分け

封入作業前に内容を整理できるため、「後から在庫が足りない」「種類を間違えた」といったトラブルを防げます。

Step 2:当たり枠・通常枠を設定(確率・原価率 自動算出)


封入候補が決まると、POSが自動で以下の数値を計算します。

  • • 各パックの原価率
  • • 当たり枠の価値
  • • 出現確率
  • • 全体のコストバランス

その場で値を確認しながら調整できるため、過去は手計算だった部分の負担が大きく減ります。
設定内容は自動で記録され、後から見返すこともできます。

Step 3:封入リストを自動生成(CSV出力・印刷にも対応)


設定が固まると、MOOV POSが封入リストを自動作成します。

  • ・当たり枠と通常枠の構成
  • ・使用カードの一覧
  • ・必要枚数
  • ・封入順や袋数 など

封入作業は、このリストに沿って進めるだけです。
紙でのチェックが必要な場合は印刷もでき、オンライン販売向けのデータはCSVで出力できます。

Step 4:販売開始(在庫引当・ログ保存も自動)


封入作業が終わったら、そのまま販売登録へ進めます。
使用したカードは在庫から自動で引き当てられ、販売開始後の残数反映もPOSが処理します。

  • ・在庫の差し引き管理が不要
  • ・複数スタッフで作業してもズレが出ない
  • ・販売履歴と封入履歴が紐づく

販売後に内容を確認したい場合も、作成ログからすぐチェックできます。

POSによるオリパ作成のポイント


MOOV POSでのオリパ作成は、封入内容の設計から確率計算、在庫反映、履歴保存までが一つの流れで進みます。
手作業で発生しやすかった「記録の抜け」「在庫のズレ」「確率の根拠不足」といった問題をまとめて防げる点が大きな特長です。

BeforeAfter
・封入作業に時間が掛かる
・記録が残らずミスが出やすい
・品質にバラつきがでる
・作業時間が大幅に短縮
・在庫、封入ログが自動保存
・テンプレ化で品質を保てる
※店舗での運用改善ポイントをイメージ比較としてまとめたものです

導入事例―現場での効果と成果


POS導入でオリパ作成作業が効率化された店舗スタッフのイメージ

MOOV POSのオリパ作成機能を導入した店舗では、作業効率と品質の両面で改善が見られています。
手作業で時間のかかっていた封入工程は、POSでの一元管理により大幅に短縮。
封入ミスも起きにくくなり、作業者による品質の差が出ない体制を整えられています。

販売後のお問い合わせや不安の声も減り、テンプレート運用によって全店舗で統一したルールで作成できるため、
安定した品質でのオリパ販売が可能になりました。

POSのオリパ作成機能まとめ


POSでオリパ販売を運用する際に重要となる「作成・管理・法令対応」のポイントを、機能別に整理しました。
MOOV POSでは、作業工程の一元化と記録の自動化により、店舗運営の手間とリスクの両方を軽減できます。

機能一覧


機能カテゴリ内容メリット
作成管理当たり・通常枠設定、封入自動生成作業の属人化を防ぐ
原価率算出自動計算+履歴保存景表法根拠データとして利用可
在庫同期販売後も在庫数自動更新差異・誤封入リスク軽減
ログ管理抽選・確率・封入履歴を保存法令対応・内部監査に対応

オリパ販売では、封入内容や確率設定の透明性が店舗の信頼に直結します。
MOOV POSは、作成から販売後の記録までを一貫して管理できるため、“安心して企画できるオリパ運用” を標準機能だけで実現できます。

FAQ―よくある質問


オリパ販売に関して、よくお問い合わせいただく内容をまとめました。
導入前の不安や、法令対応について確認したいときに参考にしてください。

Q.オリパを販売するのに古物商許可は必要ですか?

はい。中古トレカを取り扱う場合は「古物商許可」が必要です。
また、ネット販売を行う場合はURLの届出など、追加の手続きが求められる場合があります。
(参考:警視庁|古物商許可手続)

Q. 当たり確率はどこまで表示すればよい?

景品表示法では、販売時に表示した内容に対して「合理的な根拠を示せること」が求められます。
MOOV POSでは、封入設定や計算結果が自動でログとして残るため、必要に応じて根拠資料として提示できます。
(参考:消費者庁|景品表示法ガイドライン)

Q.店頭以外の販売プラットフォームでも使えますか?

はい。POSから封入情報をCSV形式で出力できるため、
ネットショップやフリマアプリなど、他の販売チャネルにも転用できます。

Q. 封入テンプレートは複数スタッフで共有できますか?

はい。店舗内・複数店舗どちらでもテンプレートを共有できます。
スタッフごとの作業のばらつきを抑え、一定品質のオリパを作成できます。

Q. オリパ作成後、在庫との差異が出ないか不安です。

MOOV POSでは、封入時点で在庫が引き当てられ、販売後は自動で差し引かれます。
手作業の在庫調整が不要になり、在庫ズレや重複使用のリスクを抑えられます。

まとめーオリパ販売を“安全・効率的”に変える新しいスタンダード


オリパ販売は魅力的な施策である一方、作成作業の負担や法令対応など、運用面でのハードルも存在します。

MOOV POSのオリパ作成機能を活用すれば、封入・原価計算・確率設定・在庫反映といった工程をすべて一元管理でき
運用の透明性と作業効率を同時に高めることができます。

法令遵守 × 自動化 × 一元管理。
この3つを実現することで、店舗スタッフが安心してオリパ企画に取り組める環境を整えられるのが、大きな特徴です。

※本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別具体的な法的アドバイスではありません。 実際の法令対応については、所轄の警察署や弁護士にご相談ください。


オリパ作成はPOSで法令遵守 × 自動化 × 一元管理。


クラウドPOSシステム検討中で導入効果について問い合わせを行う男性ビジネスマンのイラスト
リユース特化型クラウドPOSシステム_MOOVのロゴ画像

オリパ販売の企画・作成・販売管理で
作業の負担や確率管理・法令対応にお困りではありませんか?

MOOVなら封入リスト作成から原価率・当たり確率の算出、販売後の在庫反映までを一元管理。
記録の抜けや作業ミスを防ぎながら、安心して運用できます。

当たり枠・通常枠の設定もPOS上で完結し、店舗ごとのルールや基準を統一。作業品質のばらつきを抑え、現場の負担を大きく減らします。

オリパ販売の効率化と透明性の向上をお考えでしたら、是非お問合せください。


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